浦和 vs 甲府[2017第21節]レビュー/危機的状況はまだまだ続く


監督交代から2戦目。前節はミスから失点して勝ちきれず、劇薬を飲んでもここで勝たなければ効果はどんどん薄れていくと思われ、浦和の危機的状況はまだまだ続いているというわけだ。

この甲府相手にやっとこ勝っているという現状

相手の甲府は現在14位のチームであり、J1 の中では間違いなく格下のチームだ。前節で対戦した大宮とのダービーのように順位以外のプレッシャーがかかる要因もない。おそらく昨年の浦和であれば危うい場面も作られずに難なく勝ち点を得ていたゲームだろう。ところがこの試合は違った。あまりにも無残に今の浦和の現状が明らかになった。

3人目の動きがないから相手の守備がほとんど崩れない

まず攻撃で気になったこと。ミシャ監督が5年以上の月日を費やして構築した流れるようなコンビネーションはいったいどこに行ってしまったのか…。縦にボールは入らないし、何よりも3人目の動きがほとんどない。だから誰かが1vs1の局面でブレイクしなければチャンスにならず、かといってそんな選手はサイドにしかいないから、中央から崩せそうなシーンはほとんどなかった印象だ。頼みのサイドだって縦に突破を試みるのは読まれている。中を崩せてこそ外が生きるわけなので、中が手詰まりで外に逃げてもそこにチャンスは生まれない。

柏木くらいじゃないだろうか。3人目として走る意識があったのは。この失速劇で戦犯的な扱いを受けている柏木選手であるが、私は彼がそこまで悪いとは思わない。守備的な選手ではないので、ボランチとして課題があるのは確かだが、かといって彼以外に攻撃の起点になれる選手がいるのかということ。誰よりも走り、誰よりもゴールに向かってパスを出していると思うのだが。主力であるが故の批判ではあると思うが、それを見るたびに代わりに反論したくなったりならなかったり。

ロングボールに対応していたものの不安定さはまだ残る

続いては注目の守備。とある記事によると堀監督がひとつの修正を施したとのこと。槙野と森脇の位置を若干内側にしたとか。これによりロングボールを中央で弾き返すことができるようになった。さらには2列目3列目のラインがキレイに並ぶようになり、その間も狭いからきっちりと囲い込むディフェンスができるようになっている気もする。守備については2試合目で改善の意識は見えたかなと。ただ、、、不安定すぎる…。まだまだこれらの修正が浸透しきれておらず、ピンチもそれなりに作られてしまっていた。甲府でなければ2点3点取られてもおかしくなかった。

これが「勝てない状況」からくるメンタル的なものが要因だとしたらまだいい。まずいのはこの不安定な守備が染み付いてしまっているのではないかということ。これまで守備の戦術を敷いてこなかっただけでに浸透するにはかなりの時間を要するのではないかという懸念だ。久しぶりに失点ゼロに抑えたものの、これで上位と当たったらかなりまずいという印象だ。危機的な状況はまだまだ続く。

 

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