最近は暇さえあればMacでもiPhoneでもロードバイクのサイトを見てニヤニヤしている。息子に「なんでパパはいっつも自転車見てるの?」なんて言われるくらいだ。興味があるのは10万円を少し超えるくらいの各ブランドのエントリークラス。そこで気がつく。10万円を超えるロードバイクっていったい何が違うんだろうと。
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10万円を超えたロードバイクとは・・・
重量が違う
素人目にまず違いがわかるのは重量=重さだろう。私の所有しているMomentumのiWant R-1は公式で11kgの重量とのこと。乗るたびにベランダから玄関まで手で持ち上げて運んでいる。普通の自転車に比べればその軽さたるや雲泥ではあるのだが、10万円を超えるようなロードバイクと比較するとやや重く感じたりもする。この重さ、何も持ち運びの時だけに感じるものではない。埼玉サイクルエキスポの時に何台かのロードバイクに試乗したのだが、その軽さゆえにスーっとなめらかに進むような感じがして非常に乗り心地が良かったのだ。これであれば長距離走ってもそれなりに快適だろうなと。以前にも書いたが、ロードバイクにとって軽さは正義だとつくづく思う。
コンポが違う
続いての大きな違いはコンポーネントが異なること。iWantのコンポはSHIMANOのTourney A70とのこと。コンポーネントとは自転車の主要パーツ一式を指すようなのだが、これらのパーツにSHIMANOのどのグレードのものが使われているのかでロードバイクの値段が変わってくる。当然、上位グレードであればお高くなるし、下位グレードであれば安くなる。iWantに搭載されているTourneyはSHIMANOのグレード一覧にも出てこないくらいの廉価品のようだ。価格を安く抑えるためにこのコンポを使っているということだ。
コンポが上位グレードだと走りが違ってくるらしい、変速やブレーキがなめらかになり、そりゃあもう快適かつ早く走ることができるみたいだ。私が乗ったことのある自転車の中で、一番高いグレードのコンポを搭載しているのはSCOTTのADDICT 10だ。この車種はShimano Dura-Aceを積んでいるとのこと。Dura-Aceって言ったら一番上のグレードじゃないか!そりゃ乗り心地も良いはずだ!10万円台の車種となると、SORA、TIAGRA、少し頑張って105といったところだろうか。走りやすさやスピードを求めるのであれば妥協してはいけない部分だとは思う。が、街乗り程度であればiWantのTourneyでも十分ロードバイクっぽさを感じることはできるので、何を目指すかで選択肢が変わってくるということかな。
ケーブルの通るところが違う
そして3つ目はケーブルが通るところが違うという点。私はこの事実につい最近気がついた。ローディの皆さまがよくやるロードバイクの運び方として、肩にトップチューブをかけて担ぐように持ち運んでいるのを目にする。↓こんな感じの持ち方だ。写真はシクロクロスなので厳密には違うのかもだが、まあ雰囲気はこんな担ぎ方。
しかしながら、安価なロードバイクのトップチューブ下にはケーブルが這っているため、そんな担ぎ方をしようものならトップチューブと肩に挟まれて、ケーブルが伸びたり緩んだり切れたりしてしまう。皆さんどうやってこの邪魔なケーブルを回避して肩に担いでいるんだろう?なんて思っていた。そしてふとショップに並んでいるチョイ高めのロードバイクを見てみると、、、なんとトップチューブの中にケーブルが入っていっている。だからトップチューブ下にケーブルがむき出しになっておらず、肩でかけることができるのだ。調べてみるとケーブルがむき出しか否かはどうやら10万円〜20万円の価格帯が分岐点のようである。10万円超えのロードバイクであれば、憧れの肩担ぎを体験できるということだ。これならベランダから玄関まで運ぶ時も楽だろうなあ。
ブランドが違う
最後は買えるブランドが違ってくるということ。10万円以下だと私が所有しているiWant R-1のように知名度が低く、ロードバイク風と呼ばれても仕方ないものしか手に入らない場合も多い。中にはGIANTのように10万円切りを果たしているブランドもあるが、やっぱりそこは一つの境界線となっているように思える。決して10万円未満のロードバイクでロードのいいところを全く味わえないというものではないが、乗れば乗るほど魅力に取り憑かれている中で、有名どころのブランドに憧れを抱くということはごくごく自然な流れだと思う。つまりは10万円を超えると、ツールドフランスにも出ちゃっているようなブランドのエントリーモデルを購入することが可能になるということだ。
私は決して10万円以下のロードバイクを否定するつもりはない。身分相応というか、そこまでしかお金を払えないがロードっぽさを味わいたいという人には有益な策だと思う。ママチャリでは決して味わえない爽快感を味わうことは確実にできるし、人それぞれ色々な事情があるのだ。そりゃ10万円を超えたDEROSAだったりフルサイズの一眼レフをを迷わず買えるくらいにお金が余ってりゃいいが、乗ってたこともないくせに「iWant?なにそれ?知らない?」などと断じてしまうことはつくづく愚かな行為だと思う。
10万円付近に超えられない壁がある!
最後は話がやや逸れてしまったが、ロードバイクを買うのであれば10万円は見た方がいい、というのはあながち嘘ではないと感じている。10万円とそれ以下とでは超えられない大きな壁があるのは事実なわけであり、超える必要は必ずしもないのだが、ハマればハマるほど超えてみたくなるのである。
なぜこんな話をしているかというと、、、たぶん近々10万円超えのロードバイクを購入するからだ。まあ、近々といっても年内とかそれくらいのスパンだけど。決してiWantが嫌になったわけではない。iWantのおかげでロードにハマり、より高い景色を見てみたくなったということ。だからiWantに乗ってて良かったと思うし、あの時の小遣いでギリギリ買えたiWantがなければこんな気持ちにはならなかったとも思っている。実のユーザーがこんなに満足しているのに「TREKやGIANTを買っとけ」と言われてしまうのはなぜなんだろう?
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