自宅でのリモート作業時でのマウスはロジクールのmx master 3sを使っている。ボタン・ホイールが多くついていてLogi Option+でカスタマイズすることもでき、自分の使用用途に応じた使い方ができる。かれこれ3年使い続けている私にとっては唯一無二のマウスだ。
この記事でわかること
- 出先でMX master 3sと同等の機能性・操作性を再現させる方法
- MX Anywhere 3sってどんなマウス??
- Apple MagicMouseとMX Anywhere 3sの比較
- WEBディレクターがMX Anywhere 3s数日間使ってみた感想
課題:出先でもMX master 3sと同等の機能性・操作性を再現させる
そのMX master 3sを使い込めば使い込むほど、他のマウスに物足りなさを感じるようになる。私の場合、自宅でのリモートワークとは別に週の半分ほど出先で作業をする必要があり、この出先での作業時のマウスをMX master 3sと同等の使い勝手にすることが今回の課題である。
1.マウスを持ち運びたい・MX master 3sは持ち運びに不向き
本来であればMX master 3sを持ち歩き、出先でもその機能を使用するというのがベストではあるが、残念ながらMX master 3sのサイズ感は持ち運びに適しているとは言えない。ガジェットポーチに収まるサイズではなく、やはり自宅環境での据え置き用マウスの位置づけである。ということなので、後述するMX master 3sと同等の機能性を発揮しつつも持ち運びに耐えられるコンパクトなサイズ感が同時に求められる。
2.MX master 3sと同等の機能を出先でも使いたい
2つ目の課題はこちら。冒頭から繰り返している通り、MX master 3sと同等の機能を出先でも使用できるということ。今出先用として使用しているAppleのMagic MouseでもBetterTouchToolを使えば同等の機能をもつマウスを作ることができるのではあるが、MagicMouseはボタンではなくジェスチャー操作が基本であるため、その部分でMX master 3sとの操作感が統一できないという課題が残る。
解決案:ロジクールのコンパクトマウス MX Anywhere 3Sの導入
この2つの課題のソリューションとして今回導入候補に考えたのが、ロジクールMXシリーズにおけるコンパクトさを売りにした「MX Anywhere 3s」。さまざまなところでMX master 3sとの比較記事を目にするマウスだ・設置されているボタンとLogi Option+を使ってカスタマイズできるという点ではMX master 3sと同様である。
かつサイズ感もコンパクトであり、持ち運びにストレスを感じることもなさそう。その名の通り「Anywhere=どこでも」使うことができそうだ。出先に持ち歩きMX master 3sと同様の機能を果たしてくれそうなマウスの可能性が高そうである。
本体サイズ | 高さ: 100.5mm 幅: 65mm 奥行き: 34.4mm 重量: 99g |
センサー技術 | Darkfield高精度 公称値: 1000DPI DPI(最小値と最大値): 200~8000 DPI(50 DPI刻みで設定可能) |
ボタン | 6 個のボタン(左/右クリック、戻る/進む、ホイール モードシフト、ミドルクリック) スクロール ホイール: あり、自動シフト付き 水平スクロール: あり(サイドボタンを押しながら、ホイールを回す) |
電池 | 内蔵充電式リチウムポリマー電池(500mAh) 1 回のフル充電で、最長 70 日間使用可。1分間の急速充電で3時間使用可能。 |
カラー | ペールグレー グラファイト |
静かなクリック音 | あり |
スクロール | MagSpeed Smartshift |
サムホイール | なし |
互換性 | Windows、macOS、iPadOS、ChromeOS、Linux、Android |
接続性 | Bluetooth& Logi Bolt USB対応(レシーバーは含まれない) |
Logi Options + | あり |
MX Anywhere 3sはMX master 3sと同様に複数の端末とペアリングし、背面のボタンでそれをスムーズに切り替えることが可能。また、Logi Options+でボタンをカスタマイズできるのもMX master 3sと同様だ。それ以外にクリックに静音性がもたらせているとのことでこれも出先での使用には嬉しい要素である。
他製品との比較:ロジクールMX master 3s・Apple MagicMouse
ロジクールMX Anywhere 3sの導入にあたり、他の製品も使用してみた上でのメリデメも整理しておこうと思う。購入の際のご参考になれば。
ロジクール MX master 3s
まずは私が自宅で使用しているMX master 3sとの比較。一番の違いはそのサイズ感。MX master 3sはサイズが大きく、持ち運びには不向き。カバンに入れて持ち歩き出先で使用するという用途には向いていない。一方でサイズ感が大きいがゆえ、ボタン類はMX Anywhere 3sよりも多く配置されている。特に横スクロール用のホイールはWBSなどの横長のドキュメントを参照・編集するときには非常に有効だ。ただ、MX Anywhere 3sでもボタンを押下しながらホイールを回すことで同様に横スクロールを実現できるとのこと。
参考
メリット
・MX Anywhere 3sよりもボタン類が多い
・特に横スクロール用のホイールは活用できるシーンが多い
・手に馴染みやすい形状で扱いやすい
デメリット
・持ち運びには不向きなサイズ感
Apple MagicMouse
続いてもう一つの機種は私が出先用として現在使用しているAppleのMagic Mouse。サイズ感としては持ち運びには最適。薄い形状はガジェットポーチにすっぽりと収まりカバンの中を圧迫することはない。美しいデザインもこのマウスのアドバンテージか。ただ、ボタン類は配置されておらずジェスチャー操作が基本。BetterTouchToolなどを使えばさまざまなアクションを設定することは可能だが、ボタンによるMX master 3sと同等の操作感を得ることはできない。それと充電がLightningという点もマイナスポイントかな。
参考
メリット
・薄型の形状は持ち運びにストレスがない
・BetterTouchToolと組み合わせればカスタムは可
・デザインも美しく単独使用であれば死角は少ない
デメリット
・ボタン類は配置されておらず、ジェスチャー操作が基本
・よってMX master 3sのボタン操作は再現不可
・充電がLightning端子のため持ち運ぶケーブルが一本増える
MX Anywhere 3Sレビュー:機能性は100点、クリックも心地よく死角なし
MX master 3sを見事に再現し、100点満点の機能性
というわけでMX Anywhere 3sを購入して数日間使用してみた感想。素晴らしい!さすがロジクールのMXシリーズといったところ。LogiOption+によりMX master 3sと同等の機能を割り当てることができた。ボタンは少なくなるが、私の場合、MX master 3sで使用していたのが、
・MissionControlの起動(Mac使用時)
・デスクトップの表示(Mac使用時)
・アプリの切り替え(Win使用時)
・全半角の切り替え(Win使用時)
・横スクロール(Win/Mac共通)
とそこまで多くの機能を割り当てていなかったということもあってボタン数が少ないという点は大きな問題にはならなかった。唯一、横スクロール用のホイールがないことに違和感は生じたものの、ボタンを押しながらスクロールさせれば横スクロールできるので、慣れれば問題がなさそうだ。コンパクトなサイズながらもMX master 3sと同等の操作感を得ることは十分にできているので課題に対してのソリューション最適解と言って良さそう。
各種動作がとても滑らかで使い続けたくなるマウス
もう一つ、事前には想像していなかった効果もあった。このマウス、すこぶる気持ちよく使える。静かなクリック音しかり、8k DPIセンサーしかりなのだろうが、とにかく気持ちいい。クリックさせたとき、マウスカーソル移動のとき、などなどどれも滑らかでじゃんじゃん使いたくなるマウスという印象。とあるブログで「MX master 3sよりもいい!」と言っていた方の気持ちもわからんでもない。そのくらいの心地よい使用感である。
まとめ
・MX Anywhere 3sでMX master 3sの機能を再現することは可能
・コンパクトで持ち運びに最適、出先でも同等の使用感で作業が可
・いろんな動作が滑らかで心地よく、ずっと使っていたくなるマウス
ということで、MX Anywhere 3sによって無事に出先でMX master 3sの機能性を再現することができた。より効率的な作業をすることができそうだ。まだ使用してから数日間ではあるもののここまでデメリットらしいデメリットも生じていない。しばらく使用してみて中長期的な使い心地を探って行く予定。