この冬は稀に見る暖冬であり、1月だっていうのに関東地方はポカポカ陽気が続き、一向に気温が下がる気配が感じられなかった。それでも連休が開けると待ってましたとばかりに強い寒気がやってきて、外を歩くのが億劫になるような冬がようやくやってきた。私は昨年の5月にロードバイクを購入したので、ロードバイクを趣味にしてから迎える初めての本格的な冬である。真冬の寒さとロードバイクは相性が悪いような気がしており、それが検証できる機会がようやく訪れたことになるのだ。
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真冬の寒さとロードバイクの相性
言うまでもなく、ロードバイクは前方に向かって猛スピードで進んでいく乗り物だ。スピードが増せば増すほど体に浴びる風は強く感じるようになってくる。それが寒風だとしたら、たまらなく寒い状況下で自転車に乗り続けなくてはならないのでは?なんて思ってしまう。よって一見するとロードバイクと真冬の寒さは相性がすこぶる悪いように感じる。もちろん「ロードバイク 防寒」でググれば様々なアイテムがヒットするし、それを着用すれば多少は和らぐかもしれないが、顔面など完全には防御できない部位はあるし、そもそも真冬の寒風を完全に防寒できるのか?なんていう疑問すら抱いてしまう。
そういえば、、、ロードバイクに乗って走っていても、ロードバイクではなく自動車や徒歩で街中を散策していても、暖かくて過ごしやすい時期・季節にくらべるとローディーの皆さまの数が減少しているような気がする。となるとやっぱり真冬の寒さはロードバイクにとっての天敵なんだろうか?先輩ローディーの皆さまが外に出れなくなるくらいの手強い敵なのだろうか?あくまでも関東地方の平野部という比較的真冬でも過ごしやすい土地柄のお話ではあるものの、それでも真冬となれば凍えるくらいの寒さにはなる。今回は真冬の寒さの中でもロードバイクに快適に乗れるのかを検証してみた結果をお届けする。
寒さ対策で着用したアイテム
ウェザーニュースによるとこの日の最高・最低気温は7度・3度の予報だった。最高気温は10度を下回ったものの、最低は氷点下にはならずに朝はそこまでの冷え込みではなかったのかもしれない。それでもロードバイクとともに外に出たAM8時頃は凍えるような寒さであり、手袋をしていなければ一瞬で手がかじかんでいたと思う。
寒さ対策で着用したアイテム:上半身
上半身はジョギングでも使っているアンダーアーマーのインナー+ジャージ+薄手のウインドブレーカーとした。やはりアンダーアーマーのインナーの効果は非常に高く、これ一枚である程度の寒さに耐えられるような気がする。この日はこれに加えて少し厚手のジャージをチョイスした。ジャージと行ってもサイクルジャージではなく、ごくごく一般的なジャージである。さらに風よけにと一枚ウインドブレーカーを羽織った。
結果的には外に出てすぐに寒いと感じたものの、耐えられずに震えてしまうほどのものではなかった。この時点で防寒は効いていたと思われる。走りだして身体が温まってくると、やや汗ばんだものの、ジャージの通気性が良いのか、ユニクロライトダウンを着て走った時のような不快感はなかった。これは運動用のアイテムとそうでないアイテムの差だと思われる。走りだしてしまえばアンダーアーマーだけで問題ないかもしれないが、走り始めのことまでを考えると最適なチョイスだっと思う。
寒さ対策で着用したアイテム:下半身
下半身にはこちらもジョギングで使用しているロングスパッツを着用した。さらにその上から薄手のウインドブレーカーを履いた。靴下はいつもの通りくるぶしソックスである。腰からふくらはぎまでは走り始めからほとんど寒さを感じず快適だった。身体が温まってきても不快感はほとんどなく問題なかった。が、思わぬところに寒さを感じた。それはつま先だ。走り始めはあまり感じなかったが、走っている最中に冷たさを感じ続ける。風を受けやすい部位ということだろうか?身体が温まってもつま先は冷たいままであり、結局走り終えるまで寒さを感じたままだった。
寒さ対策で着用したアイテム:その他の小物
そしてその他に着用した小物はニット帽、ネックウォーマー、手袋だ。ニット帽がヘルメットの下にかぶった。耳まで覆うタイプだったので風の冷たさを感じることはなかったし、ネックウォーマーで鼻まで覆うことで、最も寒風を浴びる顔面付近をほとんどカバーすることができた。この2つのアイテムこそ真冬にロードバイクに乗る時のポイントかもしれない。さらに手袋はというと、サイクルグローブだけでは手に冷たさを感じてしまったので、その下に通常の防寒用手袋をはめてみた。これで手の寒さも解消することができた。これを見越してサイクルグローブを2サイズほど大きめのモノを買っておいたことが幸いした。
真冬の関東平野部ではロードバイクに乗ることは可能!
というわけでつま先に感じた寒さに課題は残ったものの、ほぼほぼ防寒対策は成功したと言って良いと思う。お気づきかもしれないが、私はサイクルジャージやレーパンなどのロードバイク用のウェアを着用せずに検証した。私は街乗りであるので、それらを着用することに対してのハードルが高いためである。なので、ロードバイク用ウェア以外で防寒効果を検証してみる必要があったのだ。
本文中でも述べたが、難しいのは走りだす前に寒さを感じずに、走りだしてから暑くなり過ぎないようなウェア類を選定する必要があるということだ。ただ単に寒さを凌ぐのであれば何枚も着こめばいいが、それだと身体が温まった時に不快感を感じてしまう。そのバランスをとることが難しかった。結果としてジョギングで使っている防寒アイテムたちが役に立った。やはりスポーツ用のウェアなので寒さを解消しつつ暑くなり過ぎないような工夫がされているのだと思う。とはいえ、往復30km程度であるがロードバイクに乗っている中での身体の温まり具合は想像以上だった。これだけ温まるのであれば、一枚脱いでもいいかもしれないとも思う。となると走り始めの寒さが課題となるが、少し我慢してその間全力でペダルを踏めばさほど時間がかからずに身体は温まるような気もしなくもない。まあ、乗り始めでいきなり飛ばすことの良し悪しの問題は残るが…。
結論。。。関東平野部であれば、真冬の寒さの中でもロードバイクに乗ることは可能である。雪も滅多に降らないし心配していた路面の凍結もなかった。だから最適な形で防寒対策ができれば、なんら問題なくロードバイクを楽しむことができると思う。ただし、、、寒い中部屋から出る決心をする前の億劫さはまた別のお話だ。真冬にロードバイクには乗れるがその億劫さに打ち勝つ強いメンタルが別途必要となる。
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