マンションである我が家は狭い。リビングと寝室は隣り合わせだ。子供はまだ小さく、リビングの横の寝室で母親と一緒に寝ている。私は嫁子が寝付いた後に帰宅することが多く、そこから深夜のTVを視聴したりするのだが、そのままだと当然寝室に音が漏れて嫁子が起きてしまう。だから私は有線のイヤフォンでTVを視聴することが多いのだ。
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有線イヤフォンの煩わしさたるや!
家はそれほど広くはないくせにリビングはそれなりに広い。だから深夜にテレビを見るための有線イヤフォンはかなり長いものを使用する必要がある。以前は2mのものを使用していたが、長さが足りずにソファに寄り掛かることができなかった。だから今は2m超えのイヤフォンを使用してうる。ところが、この有線イヤフォンすこぶる煩わしい。まずは長すぎてこんがらがる。テレビを見終わったらイヤフォンを外し、必要な時に取り付けるようにしている。当然、使用していない時のイヤフォンは小さく結ばれて棚にしまわれるのだが、これを解く時にほぼほぼこんがらがる。見たいテレビがすでに始まっている時はものすごくイライラする。
ソファに座って片耳にイヤフォンを付けてテレビを見ているわけであるが、この時間は一日の中でも至福のリラックスタイムだ。だからほぼ寝そべった状態でソファには座るし、甘いものを食べていたりもする。すると、手や体を動かす度に長い有線が邪魔になる。手に引っかかって耳からイヤフォンが落ちてしまうこともあったりするのだ。
iPhone7購入を機にテレビのBluetooth化を考える
そんな有線イヤフォンの煩わしさにも慣れつつあったのだが、とあるきっかけを機にテレビのBluetooth化を考えるようになった。そのきっかけとはiPhone7の購入だ。ご存知の通り、iPhoneはこの7からイヤフォンジャックを廃止した。同梱のアダプタを使うか、Bluetoothによる無線式のイヤフォンが必要となるのだが、ちょうどイオンのワゴンセールでBluetoothヘッドセットを購入することができた。
幸運にももとはそれなりに値がはる商品だったので、iPhone以外にも有効に使える手はないかと考える。一つはパソコン、もう一つはタブレット。そこで気がつく。テレビをBluetooth化してしまえば私が普段使用する音が出る機器はすべてワイヤレス化できるということになるのだ。なので早速「テレビ Bluetooth化」でググってみた。
Bluetooth トランスミッター 送信機という選択
そもそもBluetooth化されているテレビなんて見たことも聞いたこともないし、PCでTVを見るくらいが落としどころかな、と思いながらググった。すると出てきたのがBluetoothのトランスミッター 送信機という選択肢だ。その名の通り、オーディオケーブル口に差し込む事によって音声をBluetoothで送信してくれるというなんとも便利なアイテムなのである。ピンきりだったが安価なものは中国製がメインのようだった。不安は残るも試して見る価値はありだと思い、ダメモトで購入ボタンをクリックしてみた。
TaoTronics Bluetooth4.0 トランスミッター 送信機レビュー
設定に苦戦したり、音声がディレイしたりで使いものにならないことも覚悟していた。そうしたら諦めて有線イヤフォンの生活を続けようかと。ところがどっこい、いざ届いて使ってみるとこれは素晴らしい神アイテムだ。2016年買ったものランキングでも上位に食い込むのではないだろうか。
設定・接続の簡単さ ★★★★☆
届いた商品を開けてみると本体とケーブル類が付属していた。私は通常のイヤフォン端子で使うつもりだったのでそれ用の3.5mmのケーブルを選択してテレビと接続した。おかしな日本語のマニュアルを読むと、電源ボタン長押しで電源が付き、ランプ点滅中がペアリングモードとのこと。言われるがままにランプ点滅中にヘッドセット側も電源を入れる。が、うまくペアリングができない。iPhoneのBluetoothを切ってみる。すると、クリアなテレビの音声が見事に聞こえてきた。ペアリングに苦戦するというAmazonレビューも見かけたが、たったこれだけのことである。一度端末が記憶されてしまえば次からは両方の電源をオンにするだけでペアリングされる。この辺は他のBluetooth対応機器と同様だ。初期のペアリングでうまくいかない時はiPhone含めて他の対応端末のBluetoothをオフにしてみるといいかも。
音質含めた音のクオリティ ★★★★☆
それまでも安い有線片耳イヤフォンだったし、そもそも音質にこだわるのであればヘッドセットではなくちゃんとしたヘッドフォンを購入している。だから最低限ノイズ等が入らなければ良いと思っていた。中華製なのでノイズは心配だったが、全く問題なし。むしろこれまでの有線イヤフォンよりもクリアかも。さらに無線ということもあってソファ以外でも使える。ちょっと離れたダイニングテーブルで食事をとりながらテレビを楽しむことも可能になった。ただキッチンまで行くと音声が途切れ始めたので3-4mが限界っぽい。
また、Bluetoothでテレビを見る時に気になるのは映像と音声のディレイだ。別のヘッドセットだがPCで動画を見た時にストレスになるくらいに遅延が生じることがあった。正直、この送信機が優れているのかヘッドセットが優れているのかはよくわからないが、音と映像の遅延はほとんど感じない。よーく見ると0.5秒くらい遅れているような気もするが、気のせいと片付けてもいいレベルだろう。
形と大きさ ★★★★★
箱を開けた時にびっくりするくらいの小ささだった。幼児の小さな手でもすっぽりと収まってしまうくらいの大きさだ。この大きさであれば、テレビの下に常設しておいても全く邪魔にならない。AppleTVの上に置いて、マイクロUSBで充電しながら常設することにした。
2016屈指の神ツールは星4つ! ★★★★☆
こんなことならもっと早く導入しておけばよかったと思う。ここまでTVのワイヤレス化が快適だとは思ってはいなかった。ソファーにふんぞり帰っても邪魔になるものはないし、ふと思い立ってソファから立ち上がっても音声が途切れることもないし、ダイニングでテレビを見ながらご飯が食べれたりもする。にも関わらず、隣の寝室で眠ってる嫁と子を起こしてしまう心配もないのだ。こんな快適な環境がごくごく簡単な設定で手に入ってしまう。下手したらボタン押下2回だけですんでしまうという簡単さ!
寝室で眠る家族を起こさないようにテレビを快適に楽しみたいという人にはぜひぜひオススメ。ちなみに3.5mmのイヤフォン端子がある機器ならば、オーディオでもゲームでも使うことができる。Bluetoothに対応していない製品をワイヤレス化してしまう便利アイテムだ。と、このエントリー用に今Amazonを覗いたら私が購入したときよりも1,000円近く安くなっている・・・ショック・・・。
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